南部曲り家と茅葺き職人養成講座
岩手はむかしから名馬の産地でした。
母屋のなかに設けられた馬屋で馬はとても大切にされ、
家族と一緒に寒い冬も凍えずに暮らしていました。
そんな曲がり家の屋根は茅葺きで数十年ごとに葺き替えが必要です。
以前はあちこちで茅葺きのお宅を見かけましたが
多くは建て替えられて今風の家に変わってしまいました。
数少なくなった藁葺き屋根を葺く職人も少なくなってしまったので
文化財の保存作業などで活躍する人たちを要請するための養成講座が開かれます。
パンフレットによれば日本で唯一の認定資格岩手県かやぶき技能士の
資格認定訓練です。
6ヶ月間に渡る長丁場ですが受講料無料で定員5名、
若ければ是非参加して職人の道を歩きたいのですがこの年では無理のようです。

母屋のなかに設けられた馬屋で馬はとても大切にされ、
家族と一緒に寒い冬も凍えずに暮らしていました。
そんな曲がり家の屋根は茅葺きで数十年ごとに葺き替えが必要です。
以前はあちこちで茅葺きのお宅を見かけましたが
多くは建て替えられて今風の家に変わってしまいました。
数少なくなった藁葺き屋根を葺く職人も少なくなってしまったので
文化財の保存作業などで活躍する人たちを要請するための養成講座が開かれます。
パンフレットによれば日本で唯一の認定資格岩手県かやぶき技能士の
資格認定訓練です。
6ヶ月間に渡る長丁場ですが受講料無料で定員5名、
若ければ是非参加して職人の道を歩きたいのですがこの年では無理のようです。

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我が家の光熱費 (下)
2011年10月にこの家に住み始めて早くも足掛け7年、
今まで記録していた光熱費のデータをまとめてみることにしました。
前回は灯油について述べましたが、今回は電気料金と年間の光熱費について考察します。
前回の繰り返しになりますが
光熱費の内訳は月ごとの電気料金、灯油購入金額、ガス料金に上下水道料金です。
我が家では給湯は灯油ボイラー、
暖房は床下に設置したFF暖房機でまかなっています。
冬はもちろん電気こたつのお世話にもなりますし、盛夏にはエアコンで涼むこともあります。
調理はガスコンロ(プロパン)を利用しています。
今回は電力使用量からみていきますが
契約はごく普通の一般家庭用の従量電灯B 40Aです。
下の表は2016年の電力使用量で単位はKWH、
請求書はひと月遅れで来る関係で下表の使用量もひと月遅れで記載されています。
実際に使用した月は下表ではひと月前倒しして読み取ってください。

初冬は電気コタツだけで暖をとり、
本格的な寒さが到来すると灯油FF暖房機の出番です。
従って11月以降春までは電気コタツと24時間連続運転のFF暖房機や
床下に設置したサーキュレーターで電気使用量が増えているものと考えられます。
また最近の夏は異常に暑いのでエアコンのお世話になることも多く
7,8月はその影響が顕著に電力使用量にあらわれています。
下のグラフは2012年から2016年までの光熱費の推移グラフです。
左目盛りの棒グラフは年ごとの光熱費(12ヶ月分の合計額)
右目盛りの折れ線グラフは月ごとの平均光熱費です。
左右の目盛りとも単位は円です。

このグラフを見て気がつくのは数値の増減傾向が
前回お話した灯油の年間使用量と金額のグラフとよく似ていることです。
言い換えれば光熱費の増減の多くは灯油価格の増減が占めているということです。
年間26万円だった光熱費が最近の灯油価格低下とともに20万円を切るまで下がりました。
月額では2万円強から1万6千円ほどに下がっています。
上記のグラフの元になった光熱費の構成要素のデータを下表に示します。
横軸には電気、灯油、ガス、上下水道の使用量・金額とそれらの合計金額(年間・月平均)
縦軸に2012年から2016年までのデータを並べてあります。
◎ガスの使用量、金額とも2012〜2016年で大きな変化はありません。
◎上下水道使用量についても同様、年ごとの大きな変動はありません。

◎電力使用量をみると初年度の2012年に比べ翌2013年は10%ほど減っています。
暮らし始めて2年目に入り、この家での暮らし方が板についてきたということでしょうか。
また2014年以降は月平均の電力使用量が200KWHを切っています。
これは2014年初めにLED電球を導入するなど
以前にも増して電気の使い方に一層気をつけるようになったせいかもしれません。
◎灯油使用量を見ると年を追うごとに使用量が減っています。
前回も減っている理由を書きましたがこの家の温熱特性に合った
より効率的なFF暖房機の燃焼方法を理解したことが大きな理由だと思います。
以上見てきた通り暮らし方の色々な工夫もあって年間のエネルギー使用量は
減らしてきたつもりですが、金額としての光熱費は国際的なオイル価格の影響を
もろに受けることになりますので、こればかりはどうしようもありません。
これに対してオール電化では灯油のような極端な電力料金の価格変動は無いですから
給湯はエコキュート、寒冷地仕様の高COP(冷暖房平均エネルギー消費効率)を謳う
エアコンもありますので電気を利用した効率的な暖房も可能と思います。
裸火がないのでオール電化は安全、
また、我が家のようにガスの強火でこんがり焼いた魚が食べたい・・・など
単に光熱費の金額だけではなく暮らしぶりも含めてそれぞれの家庭にあった
システムを選ぶことが大切だと思っています。
ちなみに我が家ではエンジンをかけて車のバッテリーから
100Vを供給できる交流電源を用意しています。
停電になってもFF暖房機、給湯ボイラー、テレビなどを使える程度の
電力は供給できますが、こういうものを使う機会が無いことを祈ります。
我が家の光熱費 (上)はこちら
今まで記録していた光熱費のデータをまとめてみることにしました。
前回は灯油について述べましたが、今回は電気料金と年間の光熱費について考察します。
前回の繰り返しになりますが
光熱費の内訳は月ごとの電気料金、灯油購入金額、ガス料金に上下水道料金です。
我が家では給湯は灯油ボイラー、
暖房は床下に設置したFF暖房機でまかなっています。
冬はもちろん電気こたつのお世話にもなりますし、盛夏にはエアコンで涼むこともあります。
調理はガスコンロ(プロパン)を利用しています。
今回は電力使用量からみていきますが
契約はごく普通の一般家庭用の従量電灯B 40Aです。
下の表は2016年の電力使用量で単位はKWH、
請求書はひと月遅れで来る関係で下表の使用量もひと月遅れで記載されています。
実際に使用した月は下表ではひと月前倒しして読み取ってください。

初冬は電気コタツだけで暖をとり、
本格的な寒さが到来すると灯油FF暖房機の出番です。
従って11月以降春までは電気コタツと24時間連続運転のFF暖房機や
床下に設置したサーキュレーターで電気使用量が増えているものと考えられます。
また最近の夏は異常に暑いのでエアコンのお世話になることも多く
7,8月はその影響が顕著に電力使用量にあらわれています。
下のグラフは2012年から2016年までの光熱費の推移グラフです。
左目盛りの棒グラフは年ごとの光熱費(12ヶ月分の合計額)
右目盛りの折れ線グラフは月ごとの平均光熱費です。
左右の目盛りとも単位は円です。

このグラフを見て気がつくのは数値の増減傾向が
前回お話した灯油の年間使用量と金額のグラフとよく似ていることです。
言い換えれば光熱費の増減の多くは灯油価格の増減が占めているということです。
年間26万円だった光熱費が最近の灯油価格低下とともに20万円を切るまで下がりました。
月額では2万円強から1万6千円ほどに下がっています。
上記のグラフの元になった光熱費の構成要素のデータを下表に示します。
横軸には電気、灯油、ガス、上下水道の使用量・金額とそれらの合計金額(年間・月平均)
縦軸に2012年から2016年までのデータを並べてあります。
◎ガスの使用量、金額とも2012〜2016年で大きな変化はありません。
◎上下水道使用量についても同様、年ごとの大きな変動はありません。

◎電力使用量をみると初年度の2012年に比べ翌2013年は10%ほど減っています。
暮らし始めて2年目に入り、この家での暮らし方が板についてきたということでしょうか。
また2014年以降は月平均の電力使用量が200KWHを切っています。
これは2014年初めにLED電球を導入するなど
以前にも増して電気の使い方に一層気をつけるようになったせいかもしれません。
◎灯油使用量を見ると年を追うごとに使用量が減っています。
前回も減っている理由を書きましたがこの家の温熱特性に合った
より効率的なFF暖房機の燃焼方法を理解したことが大きな理由だと思います。
以上見てきた通り暮らし方の色々な工夫もあって年間のエネルギー使用量は
減らしてきたつもりですが、金額としての光熱費は国際的なオイル価格の影響を
もろに受けることになりますので、こればかりはどうしようもありません。
これに対してオール電化では灯油のような極端な電力料金の価格変動は無いですから
給湯はエコキュート、寒冷地仕様の高COP(冷暖房平均エネルギー消費効率)を謳う
エアコンもありますので電気を利用した効率的な暖房も可能と思います。
裸火がないのでオール電化は安全、
また、我が家のようにガスの強火でこんがり焼いた魚が食べたい・・・など
単に光熱費の金額だけではなく暮らしぶりも含めてそれぞれの家庭にあった
システムを選ぶことが大切だと思っています。
ちなみに我が家ではエンジンをかけて車のバッテリーから
100Vを供給できる交流電源を用意しています。
停電になってもFF暖房機、給湯ボイラー、テレビなどを使える程度の
電力は供給できますが、こういうものを使う機会が無いことを祈ります。
我が家の光熱費 (上)はこちら
我が家の光熱費 (上)
2011年10月にこの家に住み始めて早くも足掛け6年、
今まで記録してきた光熱費のデータをまとめてみることにしました。
今回は給湯・暖房に使っている灯油について考察します。
光熱費の内訳は月ごとの電気料金、灯油購入量、ガス料金に上下水道料金です。
我が家では給湯は灯油ボイラー、暖房は床下に設置したFF暖房機でまかなっています。
冬はもちろん電気こたつのお世話になりますし、盛夏にはエアコンで涼むこともあります。
調理はガスコンロ(プロパン)を利用しています。
北国の盛岡の年間の光熱費で大きな割合を占めるのが暖房費ですが
暖房に使う灯油価格は年によって大きく価格が変動します。
我が家では200リットルの灯油タンクを設置しており
冬は定期的にタンクローリー車が巡回して
タンクの残りが半分以下になると給油していきます。

上の表は昨年の月ごとに購入した量で、年間の合計は818リットルです。
暖房を使っている時期は毎月満タンになるまで120リットル/月ほど給油していますが
暖房が不要となる季節は給湯で灯油を消費するだけです。
4月中に満タンに給油してからほぼ6ヶ月後の10月に112リットル
給油していますのでこの間は月当たり20リットル弱灯油を使用しています。
このことから2016年は給湯で年間226L(=18.8L x 12ヶ月)使用し、
暖房で592L使用したことになります。
我が家では暖房と給湯で灯油の使用量が多いため
その年の灯油単価が光熱費に大きな影響を与えます。
下のグラフはここ5年間の灯油の年間使用量と各年の購入金額ののグラフです。
棒グラフが灯油使用量で左目盛り、折れ線グラフが右目盛りで灯油購入金額です。
棒グラフの上の数字はその年の1リットルあたりの平均単価で、単位は円です。
棒グラフでわかるのは年を追うごとに灯油の年間使用量が減っています。
多い年は1,200L近く使っていますが昨年は800L程度になっています。

灯油使用量が減っている理由として考えられることとして
盛岡で過ごす最初の冬、2012年は実際の暖かさの感覚より埼玉の家で経験した
”暖房設定温度は25度でないと寒い”との先入観で余計に油を使っていたのかもしれません。
また床下隅々まで床下FFヒーターの温風が行き渡るように
床下に設置した24時間運転のサーキュレーターの向きを調節して暖房効率を上げたり
暮らしに慣れてもう少し暖房機の設定温度を下げてもまだ暖かいな、
と年ごとに住人の耐寒性がついてきたことも理由の一つかもしれません。
今では就寝中および日中はエコ燃焼(火が消えない最低限度の自動燃焼モード)ですが
寒いと感じる際は数時間22度設定にすることもあります。
年間の灯油購入金額は1リットル100円を超していた平均単価が去年は62円まで下がり
年々灯油の使用量が減っていることと相まって当初10万円ほどで推移していましたが
昨年はその半額近い5万円ぐらいになりとても助かっています。
次回は電気料金と年間の光熱費について考察します。
今まで記録してきた光熱費のデータをまとめてみることにしました。
今回は給湯・暖房に使っている灯油について考察します。
光熱費の内訳は月ごとの電気料金、灯油購入量、ガス料金に上下水道料金です。
我が家では給湯は灯油ボイラー、暖房は床下に設置したFF暖房機でまかなっています。
冬はもちろん電気こたつのお世話になりますし、盛夏にはエアコンで涼むこともあります。
調理はガスコンロ(プロパン)を利用しています。
北国の盛岡の年間の光熱費で大きな割合を占めるのが暖房費ですが
暖房に使う灯油価格は年によって大きく価格が変動します。
我が家では200リットルの灯油タンクを設置しており
冬は定期的にタンクローリー車が巡回して
タンクの残りが半分以下になると給油していきます。

上の表は昨年の月ごとに購入した量で、年間の合計は818リットルです。
暖房を使っている時期は毎月満タンになるまで120リットル/月ほど給油していますが
暖房が不要となる季節は給湯で灯油を消費するだけです。
4月中に満タンに給油してからほぼ6ヶ月後の10月に112リットル
給油していますのでこの間は月当たり20リットル弱灯油を使用しています。
このことから2016年は給湯で年間226L(=18.8L x 12ヶ月)使用し、
暖房で592L使用したことになります。
我が家では暖房と給湯で灯油の使用量が多いため
その年の灯油単価が光熱費に大きな影響を与えます。
下のグラフはここ5年間の灯油の年間使用量と各年の購入金額ののグラフです。
棒グラフが灯油使用量で左目盛り、折れ線グラフが右目盛りで灯油購入金額です。
棒グラフの上の数字はその年の1リットルあたりの平均単価で、単位は円です。
棒グラフでわかるのは年を追うごとに灯油の年間使用量が減っています。
多い年は1,200L近く使っていますが昨年は800L程度になっています。

灯油使用量が減っている理由として考えられることとして
盛岡で過ごす最初の冬、2012年は実際の暖かさの感覚より埼玉の家で経験した
”暖房設定温度は25度でないと寒い”との先入観で余計に油を使っていたのかもしれません。
また床下隅々まで床下FFヒーターの温風が行き渡るように
床下に設置した24時間運転のサーキュレーターの向きを調節して暖房効率を上げたり
暮らしに慣れてもう少し暖房機の設定温度を下げてもまだ暖かいな、
と年ごとに住人の耐寒性がついてきたことも理由の一つかもしれません。
今では就寝中および日中はエコ燃焼(火が消えない最低限度の自動燃焼モード)ですが
寒いと感じる際は数時間22度設定にすることもあります。
年間の灯油購入金額は1リットル100円を超していた平均単価が去年は62円まで下がり
年々灯油の使用量が減っていることと相まって当初10万円ほどで推移していましたが
昨年はその半額近い5万円ぐらいになりとても助かっています。
次回は電気料金と年間の光熱費について考察します。