衝立づくり その3
衝立づくり その2

無垢の木を使った衝立を作ろうと材料を集めていましたが、やっと部材が揃いました。
衝立に使う材の主役はこの写真の楢の薄板、厚さ1.5ミリ、幅70ミリ、長さ900ミリのものです。
衝立の外枠用には格安の長尺2,200mm、40mm角ほどの胡桃材を、
薄板を支える桟は薄板と同じ楢の1200mm長の材を北海道の材木屋さんからまとめて送ってもらいました。
薄板の加工性を見る意味で、#240サンドペーパーをサッとかけたあと桐油を塗ってみました。(写真の一番右側に板)
一回塗りですが多少木目が濃くなるようです。サンドペーパーはもう少しちゃんとかけたほうがよさそうです。
薄板を保持する枠の寸法を取るために、こんな治具を作って実測しました。
板を組み付けるとこんな具合になります。
薄板が桟によって多少湾曲するので、上下の留め枠間の寸法を薄板の長さより少し短くしないとうまく固定できません。
これで正確な留め枠間の寸法が決まりましたので、これから図面をおこして作業開始です。
さて、完成まで何ヶ月かかるでしょうか、今から完成が楽しみです。
衝立づくり その1

北海道の材木屋さんに、新居で使う予定の衝立の材料を発注しました。
45mm角2.4m長の胡桃の棒材2本、1.5mm厚x75mm幅x90cm長の楢の薄板30枚、桟に使う24mm厚x48mm幅x1.2mの楢板2枚、太くて重い足材など一切合切送料込みで5,000円弱。
ホームセンターで売っている輸入材の針葉樹SPF材に比べれば何倍も高いが、北海道産の広葉樹は高くてもそれなりの価値があると思っています。
個人の工房の家具の価格は材料が占める割合は少なく、ほとんどが人件費だから無垢板のダイニングテーブルが何十万円もするのだと思います。年に20本ほどしか売れない家具の価格=家族の生活費÷売れる本数で計算すれば妥当な価格といえるのかもしれません。
その点、我が家の自家製家具の場合、工賃は転嫁する必要もなく結局は材料費だけなのでインターネットで見る家具工房の値段からみるとタダのような値段でできることになります。
とは言ってもちゃんとしたテーブル用の材は天板だけで数万円するのは普通なので決して暴利ではありませんよ。誤解なきように・・・。
午後、出掛けたついでにホームセンターで作里鉋という溝を掘るかんなを買ってきました。材料費の半分もする道具ですが、刃さえ研げばいつまでも使えるし、電動工具と違って指を落とす心配もない安全な道具だし、安い買い物と思っています。
これを使えば幅4.5mmの溝が掘れる。これで衝立づくりの準備は完了です。
大まかなデザインは決まっていますが、これから届く材をみて細かな意匠を練っていくつもりです。
材は全て無垢の広葉樹なので木肌を生かした仕上げで、桐油の無着色か柿渋着色のいずれかを予定しています。