京水屋が届きました

京水屋を運送屋さんを運んできました。
週末の搬入予定でしたが運送屋さんから電話があり、大きい箪笥なので運転手だけでは運べない、人が集めやすい平日に搬入したい、とのこと。
丁寧に運び込み、開梱して傷の有無を立会いのもとに確認して一件落着。さすが運送屋さんで手際の良さに感心しました。
早速今使っている食器棚から全て食器を移して使い勝手をチェック。
棚から天までの寸法がゆったりしているので、今の食器棚より使いやすいとは家内の感想。
天井の高い売り場から我が家に入ると、さすがに存在感があり大きさに圧倒されます。
あと一年もすれば盛岡の新居のキッチンにおさまっているはずで、今からどんな雰囲気になるが楽しみです。
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水屋箪笥

以前から欲しいと思っていた水屋箪笥、インターネットで気に入ったものが見つかり都内のお店を訪ねました。
いざ現物の前に立つと100年以上も前の品ではあるのですが古さが感じられず、思い描いていた印象と異なりました。
店内を歩き回りイメージにあう二棹の近江水屋と京水屋に絞りました。
その場で設計士さんに電話をしてサイズを伝え、キッチン周りの設計を変えてもらうことで、檜の力強い框、欅の前板、収納力、銅網を張った飾り桟の戸の意匠などから京水屋に決めました。
当初システムキッチンを想定していましたが、水屋が入ることでシンクやレンジ台などが材、色合いとも統一したイメージになるよう大工さん手作りのものに変更になります。
どんなキッチンができるか楽しみです。
江戸からかみ

今日は朝から、計画中の家で使える唐紙やアクセントに使えそうな壁紙代わりの唐紙の下見に、江戸時代から今に続く伝統の江戸からかみのお店を覗きに上野まで出かけました。
京唐紙と並ぶ江戸からかみ、まずは実物を見ないことには始まりません。
美濃、越前などの手漉き和紙に版木を使った手摺りの唐紙はそれは見事なもので、大手住宅メーカーのショールームにあるものとは比べ物になりません。
長崎の和蘭館の壁紙を復元した際に使われた版木も見せていただきました。
TOPのデザインをはじめ、蘭をモチーフにした絵柄も何種類かあるようです。
素の和紙に雲母で版木を押したもの、雲母に色を加えたもの、染めた和紙を使ったものなど、同じ版木でもイメージは全く違ったものになることが実物を見て良く判りました。
これは桂離宮の修復の際に使われた唐紙で、大きな紙を漉けなかった時代そのままでの手法で再現した市松貼りというのだそうです。
藍で染めた加賀奉書紙をいったんバラバラにほぐし、漉き直した紙が使われています。
上野駅周辺でもちょっと脇に入ったこういう下町の職人の技が文化財の補修、復元の原動力になっていることを初めて知りました。
上野、神田、日本橋、小伝馬町、堀切界隈などさすが徳川400年のお膝元だけあって、油、紙、刷毛などの問屋や江戸指物、江戸切子、箪笥に使う手の込んだ彫金金具等など多種多様なお店が今もちゃーんと商売が成り立っているのですね。
あまり知られてはいませんが上野駅から数分のところに小さなコリアタウンがあります。お昼はそこで食事をし、葱のキムチを買って帰路につきましたが、久しぶりに日本の手仕事に触れた一日でした。