我が家の温熱環境測定 結果報告
雪もとっくに消えて桜も咲き出しやっと春が来た盛岡です。
この家で厳しい冬を2シーズン過ごしましたので、測定した温度データを元に振り返ってみましょう。
通勤の途中、雪に足を取られながら山を降りていくと立ち木の間から岩手山がはっきりと見えていました。
この時期は雪雲がかかって山頂が見えることはなかなかありません。
ちょうどこのデータが記録されている頃、通勤の途中に撮影したものです。

冬の埼玉での住み心地、25度のエアコン設定でさえ寒い暮らしで得た経験則では、
断熱材のたっぷり入った家とはいえ盛岡で20度の室温なんて寒くて暮らせるはずが
ないと思っていました。
ところがいざ暮らしてみると、20度というのはこんなにも暖かいものか、と予想も
できなかった驚きでした。
エアコンで室内の空気だけを温めるのとは全く違って、床下の温風暖房機でたっぷり
時間をかけてコンクリートの基礎から床、壁などすべてが均一な暖かみによって
得られるこの住み心地、経験して初めて分るものでした。
今年の冬は暖房の設定温度を昨冬より2度下げて18度にしていましたが、それでも
暖かく快適な生活環境が実現できました。
2シーズン目の冬で我が家の蘭同様、人間様も少し耐寒性を取り戻したのかも
しれません。
設計士さんのご好意で温度ロガーを貸していただき、我が家の各所にセンサーを設置して
3ヶ月間に渡ってデータを測定しました。
データの一部を整理しましたのでその結果をご紹介します。
測定条件は以下の通りです。
データロガー:温度・湿度データロガー TR-72Ui x 1(株式会社ティアンドデイ)
温度データロガー TR-71Ui x 2(株式会社ティアンドデイ)
外部温度センサー TR-0106 x 2(温度データロガー付属)
測定日時 :2013年2月24日00:00~2013年4月21日18:30 30分間隔に測定
測定箇所 :(温度) 外気温(車庫軒下) 一階居間 一階洗面・脱衣室
(温度・湿度) 二階和室
セッティングの様子はこちらの我が家の温熱環境測定をご覧ください。
各ロガーのデータをそれぞれCSV形式でPCに読み込み、表計算ソフトに取り込んで
縦軸、横軸の目盛りや日付、凡例などが適切に表示されるようにデータを前処理をしてから
描画するとこのようなグラフが得られました。
2月24日から3月1日までの6日間のグラフです。
上から2階の湿度、1階居間、脱衣室の温度、2階の温度、外気温の順です。

温度変化を見やすくするために湿度表示をはずして2月24日から3日間だけを再描画させました。
晴天の日は日中暖房を停めていますので、グラフにもその時刻を記載してあります。

これらのグラフをみると色々なことが分ってきます。
①外気温は寒い日の夜明けは-10℃を下回っていますが、暖かな日は日中5℃以上まで上昇している。
②外気の最低気温の温度差は日によって10度以上ありますが居間の最低気温はほとんど変わらない。
③居間の気温の変動は概ね3度の範囲にある。
④晴天の日の室内の最高気温は、外気が最高気温を示した時刻より遅い時刻に記録されている。
⑤一階南側の居間と北側の洗面・脱衣室ではほとんど温度差がない。
⑥二階の温度は居間に比べると1.5℃ほど低い。
④洗面・脱衣室の温度はヘアドライヤーの使用や浴室からの蒸気の影響を受ける。
等々、視点を変えるとこれらのグラフからさまざまなことを読み取ることができます。
我が家唯一の暖房用熱源である床下に設置した石油温風暖房機は18℃のエコモードに設定
してありますので、気温が下がったからといって強力な燃焼で一気に温度を上げるような動作はせず
節約してチョロチョロと燃えるモードです。
居間の温度が2度ほどではありますが緩やかに変動しているのはこんな理由だろうと思います。
また二階では居間に比べると気温が低い理由ですが、屋根には30センチの断熱材はあるもの
積もった雪からの冷気、大きな窓などによる熱損失の影響があるのかもしれません。
この時期は太陽高度が高くなってきていましたので晴天の日には室内に太陽光が差し込んで
室温が上がるため、その日の日照の具合にもよりますが10時過ぎから18時頃までは暖房を
停止しています。
断熱された基礎コンクリートは十分温まっていますので暖房を停止しても高い断熱性と基礎から
暖気が供給され続けるので急激な温度低下がないのだろうとと思います。
データ量が膨大なのでまだ測定開始後最初の一週間分しか精査できていません。
暖房を数日間のわたって止めた日もありましたので、そのとき室温がどう変化しているかなど
暇をみてデータを詳しく考察してみようと思っています。

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この家で厳しい冬を2シーズン過ごしましたので、測定した温度データを元に振り返ってみましょう。
通勤の途中、雪に足を取られながら山を降りていくと立ち木の間から岩手山がはっきりと見えていました。
この時期は雪雲がかかって山頂が見えることはなかなかありません。
ちょうどこのデータが記録されている頃、通勤の途中に撮影したものです。

冬の埼玉での住み心地、25度のエアコン設定でさえ寒い暮らしで得た経験則では、
断熱材のたっぷり入った家とはいえ盛岡で20度の室温なんて寒くて暮らせるはずが
ないと思っていました。
ところがいざ暮らしてみると、20度というのはこんなにも暖かいものか、と予想も
できなかった驚きでした。
エアコンで室内の空気だけを温めるのとは全く違って、床下の温風暖房機でたっぷり
時間をかけてコンクリートの基礎から床、壁などすべてが均一な暖かみによって
得られるこの住み心地、経験して初めて分るものでした。
今年の冬は暖房の設定温度を昨冬より2度下げて18度にしていましたが、それでも
暖かく快適な生活環境が実現できました。
2シーズン目の冬で我が家の蘭同様、人間様も少し耐寒性を取り戻したのかも
しれません。
設計士さんのご好意で温度ロガーを貸していただき、我が家の各所にセンサーを設置して
3ヶ月間に渡ってデータを測定しました。
データの一部を整理しましたのでその結果をご紹介します。
測定条件は以下の通りです。
データロガー:温度・湿度データロガー TR-72Ui x 1(株式会社ティアンドデイ)
温度データロガー TR-71Ui x 2(株式会社ティアンドデイ)
外部温度センサー TR-0106 x 2(温度データロガー付属)
測定日時 :2013年2月24日00:00~2013年4月21日18:30 30分間隔に測定
測定箇所 :(温度) 外気温(車庫軒下) 一階居間 一階洗面・脱衣室
(温度・湿度) 二階和室
セッティングの様子はこちらの我が家の温熱環境測定をご覧ください。
各ロガーのデータをそれぞれCSV形式でPCに読み込み、表計算ソフトに取り込んで
縦軸、横軸の目盛りや日付、凡例などが適切に表示されるようにデータを前処理をしてから
描画するとこのようなグラフが得られました。
2月24日から3月1日までの6日間のグラフです。
上から2階の湿度、1階居間、脱衣室の温度、2階の温度、外気温の順です。

温度変化を見やすくするために湿度表示をはずして2月24日から3日間だけを再描画させました。
晴天の日は日中暖房を停めていますので、グラフにもその時刻を記載してあります。

これらのグラフをみると色々なことが分ってきます。
①外気温は寒い日の夜明けは-10℃を下回っていますが、暖かな日は日中5℃以上まで上昇している。
②外気の最低気温の温度差は日によって10度以上ありますが居間の最低気温はほとんど変わらない。
③居間の気温の変動は概ね3度の範囲にある。
④晴天の日の室内の最高気温は、外気が最高気温を示した時刻より遅い時刻に記録されている。
⑤一階南側の居間と北側の洗面・脱衣室ではほとんど温度差がない。
⑥二階の温度は居間に比べると1.5℃ほど低い。
④洗面・脱衣室の温度はヘアドライヤーの使用や浴室からの蒸気の影響を受ける。
等々、視点を変えるとこれらのグラフからさまざまなことを読み取ることができます。
我が家唯一の暖房用熱源である床下に設置した石油温風暖房機は18℃のエコモードに設定
してありますので、気温が下がったからといって強力な燃焼で一気に温度を上げるような動作はせず
節約してチョロチョロと燃えるモードです。
居間の温度が2度ほどではありますが緩やかに変動しているのはこんな理由だろうと思います。
また二階では居間に比べると気温が低い理由ですが、屋根には30センチの断熱材はあるもの
積もった雪からの冷気、大きな窓などによる熱損失の影響があるのかもしれません。
この時期は太陽高度が高くなってきていましたので晴天の日には室内に太陽光が差し込んで
室温が上がるため、その日の日照の具合にもよりますが10時過ぎから18時頃までは暖房を
停止しています。
断熱された基礎コンクリートは十分温まっていますので暖房を停止しても高い断熱性と基礎から
暖気が供給され続けるので急激な温度低下がないのだろうとと思います。
データ量が膨大なのでまだ測定開始後最初の一週間分しか精査できていません。
暖房を数日間のわたって止めた日もありましたので、そのとき室温がどう変化しているかなど
暇をみてデータを詳しく考察してみようと思っています。

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盛岡の春 石割桜
盛岡の春 カタクリの花が満開に・・・・
庭のタラノキの芽がやっと膨らみ始めました。
まだ茶色の苞に包まれていますが、もう少しで緑色の若芽が現れるでしょう。

そしてタラノキの根元でも、絡みついたアケビのつるから新芽がのぞいています。
柔らかい伸び初めのアケビのツルは春の味、どんな食味でしょうか。

我が家の庭では名も知らぬ野草が芽を出し、花が咲きました。
野草好きのお袋が生きていればたちどころに花の名前が分ったでしょうに、
残念ながらなんという花かわかりません。

→ ミネソタにお住まいの方からエンゴサクでしょうと教えていただきました。ありがとうございました。
調べたらどうやらエゾエンゴサクのようです。
ご自宅の庭にはカタクリや黄色のエンゴサクが咲いているそうですが、青花は根付かないとのこと。
日本と米国の環境差によるものでしょうか。
向かいの実家の東斜面にはたくさんのカタクリの花が咲き始めました。

ご近所の人たちも散歩がてら、何十年も前から春になると
咲き始めるこのカタクリの花が楽しみなのだそうです。
(マウスをのせると画像が変わります クリックすると画像が拡大します)


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まだ茶色の苞に包まれていますが、もう少しで緑色の若芽が現れるでしょう。

そしてタラノキの根元でも、絡みついたアケビのつるから新芽がのぞいています。
柔らかい伸び初めのアケビのツルは春の味、どんな食味でしょうか。

我が家の庭では名も知らぬ野草が芽を出し、花が咲きました。
野草好きのお袋が生きていればたちどころに花の名前が分ったでしょうに、
残念ながらなんという花かわかりません。

調べたらどうやらエゾエンゴサクのようです。
ご自宅の庭にはカタクリや黄色のエンゴサクが咲いているそうですが、青花は根付かないとのこと。
日本と米国の環境差によるものでしょうか。
向かいの実家の東斜面にはたくさんのカタクリの花が咲き始めました。

ご近所の人たちも散歩がてら、何十年も前から春になると
咲き始めるこのカタクリの花が楽しみなのだそうです。


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