盛岡城下 葺手町(ふきでちょう) 愛の守護神
盛岡城下札の辻にあった岩手銀行旧本店の隣りにある小さなバラ園から芳しい香りが漂ってきます。

昼休みを利用して札の辻のすぐそば、藩政時代屋根葺き職人が住んでいた町、長さ150mほどしかない
葺手町(ふきでちょう)を歩いてみました。
葺手町と並行する紺屋町(旧奥州街道)とはわずか50mほどの愛染横丁(あいぜんよこちょう)で繋がっています。
(マウスをのせると画像が換わります)

葺手町、愛染横丁には蔵造りの飲み屋からイタリア人シェフが
地元食材にこだわったイタリア料理店などの新しい店や
提灯屋、蕎麦屋に魚屋、八百屋など古くからあるお店など
覗いているだけでも楽しい通りです。
その葺手町の一角に不動明王を奉った長福院があります。
年配のご夫婦が立ち止まり、山門に正対して深々と頭を下げてから通り過ぎました。
ご近所の方でしょうがこの町には今でも信仰というものが生きているのですね。
奥様が一歩下がっているのも今ではなかなか見ることはありません。

阿吽の金剛力士像に守られた山門のぐるりには十二支の彫り物が架けられています。
(マウスをのせると画像が換わります)

本殿には立派な青銅の鰐口と竜の彫り物が設えられています。
実はこのお寺、不動明王を奉ってはありますが同時に愛染明王(あいぜんみょうおう)が奉られている
お寺でもあります。
愛の守護神である愛染明王はこの長福院のそばにあった愛染院に祭られていましたが廃寺となったため、
長福院に引き継がれたのだそうです。
愛染明王は恋愛・縁結び・家庭円満の神様なのですがここに奉られていることを知らない人がほとんど、
霊験あらたかであるはずの長福院にもっとお参りに来る人が増えるといいな、と思います。
時代はずうっと下って昭和の時代、愛染かつらという映画がありました。
主演をつとめた岡田茉莉子さんが盛岡を訪れた折、愛染明王を奉るこの寺の境内に
岩手県で発見された市の木であるシダレかつらの苗木を手植えしたのだそうです。
残念なことにシダレかつらはその後切り倒されてしまったのだそうですが、
いまでも切り株が境内に残っていました。

このエピソードは盛岡市の画家、八重樫光行さんの
絵地図「葺手町・紺屋町」から引用させていただきました。
境内の看板によれば三面八臂(三つの顔、八本の腕)の愛染明王像は今は中央公民館にあるとのこと、
愛染明王像を見たいと思い探しましたがそこにはありませんでした。
結局不来方城址の隣にあるもりおか歴史文化館に収蔵されていることが分りましたが
「傷みが激しく収蔵庫に保管してあり非公開」との回答でで見ること能はずでした。
ちなみに現物にはお目にかかれませんでしたがご紹介した絵地図「葺手町・紺屋町」のなかで
八重樫光行さん作の愛染明王の版画に出合うことができました。
(著作権の関係で掲載しませんのでご了承ください)
ごく普通の小さなお不動さんですが、調べてみると江戸から現代までエピソードに彩られた
盛岡の歴史が今でも息づいていました。

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昼休みを利用して札の辻のすぐそば、藩政時代屋根葺き職人が住んでいた町、長さ150mほどしかない
葺手町(ふきでちょう)を歩いてみました。
葺手町と並行する紺屋町(旧奥州街道)とはわずか50mほどの愛染横丁(あいぜんよこちょう)で繋がっています。

葺手町、愛染横丁には蔵造りの飲み屋からイタリア人シェフが
地元食材にこだわったイタリア料理店などの新しい店や
提灯屋、蕎麦屋に魚屋、八百屋など古くからあるお店など
覗いているだけでも楽しい通りです。
その葺手町の一角に不動明王を奉った長福院があります。
年配のご夫婦が立ち止まり、山門に正対して深々と頭を下げてから通り過ぎました。
ご近所の方でしょうがこの町には今でも信仰というものが生きているのですね。
奥様が一歩下がっているのも今ではなかなか見ることはありません。

阿吽の金剛力士像に守られた山門のぐるりには十二支の彫り物が架けられています。

本殿には立派な青銅の鰐口と竜の彫り物が設えられています。
実はこのお寺、不動明王を奉ってはありますが同時に愛染明王(あいぜんみょうおう)が奉られている
お寺でもあります。
愛の守護神である愛染明王はこの長福院のそばにあった愛染院に祭られていましたが廃寺となったため、
長福院に引き継がれたのだそうです。
愛染明王は恋愛・縁結び・家庭円満の神様なのですがここに奉られていることを知らない人がほとんど、
霊験あらたかであるはずの長福院にもっとお参りに来る人が増えるといいな、と思います。
時代はずうっと下って昭和の時代、愛染かつらという映画がありました。
主演をつとめた岡田茉莉子さんが盛岡を訪れた折、愛染明王を奉るこの寺の境内に
岩手県で発見された市の木であるシダレかつらの苗木を手植えしたのだそうです。
残念なことにシダレかつらはその後切り倒されてしまったのだそうですが、
いまでも切り株が境内に残っていました。

このエピソードは盛岡市の画家、八重樫光行さんの
絵地図「葺手町・紺屋町」から引用させていただきました。
境内の看板によれば三面八臂(三つの顔、八本の腕)の愛染明王像は今は中央公民館にあるとのこと、
愛染明王像を見たいと思い探しましたがそこにはありませんでした。
結局不来方城址の隣にあるもりおか歴史文化館に収蔵されていることが分りましたが
「傷みが激しく収蔵庫に保管してあり非公開」との回答でで見ること能はずでした。
ちなみに現物にはお目にかかれませんでしたがご紹介した絵地図「葺手町・紺屋町」のなかで
八重樫光行さん作の愛染明王の版画に出合うことができました。
(著作権の関係で掲載しませんのでご了承ください)
ごく普通の小さなお不動さんですが、調べてみると江戸から現代までエピソードに彩られた
盛岡の歴史が今でも息づいていました。

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秋刀魚は七輪で・・・
炭火で焼いた美味しい旬の秋刀魚を・・・、
ということで近所の荒物屋さんに必要な道具を買い出しに行きました。
焼き網、火起こしに火箸などすべて揃いました。
実は荒物屋さんに先立ち大きなホームセンターに行って七輪を買ったのですが
店の若い人は火バサミも火箸も区別が出来ないようで残念ながら手に入りませんでした。

買ってきた炭を火起こしに入れて台所のガスレンジで五分ほど炙ると火がつきました。
それを庭に据えた七輪に移してうちわで扇ぐことしばし、網にのせたホタテがいい具合に煮えてきました。
(マウスをのせると画像が換わります)

お酒と醤油をちょっと垂らして香ばしい香りと共、冷えたビールで喉を潤しながら美味しくいただきました。
さて、次は本命の秋刀魚、塩を振っていよいよ焼き方開始です。
真っ赤におきた炭から適度に離れているので、遠火でゆっくりと火が通っていくようです。
七輪からはみ出した頭やしっぽも時間をかけて焼き網を右に左に・・・。
(マウスをのせると画像が換わります)

のんびり時間をかけて焼くと油が滴り、ボッと炎と煙が立ち上って全体がこんがりと焼きあがりました。
ジュウジュウと音がするあつあつのさんまに醤油をたらして大根おろしと一緒にガブリ、ハーフーッ。
二つずつおにぎりもいただきました。
庭で摘んだ大葉の香りが食欲をそそります。

食後には紅茶、これでは太ってしまうかもしれませんね。

秋刀魚にホタテ、どれも三陸に近い当地盛岡では在り来たりの食材ですが、
秋晴れのもと、山の緑を前にして庭で食す焼き立ての魚の味は何物にも代えがたい至福のひと時でした。

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買ってきた炭を火起こしに入れて台所のガスレンジで五分ほど炙ると火がつきました。
それを庭に据えた七輪に移してうちわで扇ぐことしばし、網にのせたホタテがいい具合に煮えてきました。

お酒と醤油をちょっと垂らして香ばしい香りと共、冷えたビールで喉を潤しながら美味しくいただきました。
さて、次は本命の秋刀魚、塩を振っていよいよ焼き方開始です。
真っ赤におきた炭から適度に離れているので、遠火でゆっくりと火が通っていくようです。
七輪からはみ出した頭やしっぽも時間をかけて焼き網を右に左に・・・。

のんびり時間をかけて焼くと油が滴り、ボッと炎と煙が立ち上って全体がこんがりと焼きあがりました。
ジュウジュウと音がするあつあつのさんまに醤油をたらして大根おろしと一緒にガブリ、ハーフーッ。
二つずつおにぎりもいただきました。
庭で摘んだ大葉の香りが食欲をそそります。

食後には紅茶、これでは太ってしまうかもしれませんね。

秋刀魚にホタテ、どれも三陸に近い当地盛岡では在り来たりの食材ですが、
秋晴れのもと、山の緑を前にして庭で食す焼き立ての魚の味は何物にも代えがたい至福のひと時でした。

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盛岡から西和賀町へ 秋のドライブ
三連休は天候に恵まれたので遠出をめったにしない我が家でも久しぶりにドライブ、
盛岡から山道を走って山伏峠を越えて約70Km、一時間半ほどで着きました。
ここは岩手県北上駅と秋田県横手駅を走るJR北上線のほっとゆだ駅、
ちょっと変わった駅名ですがその理由はこの辺にはあちこち温泉が涌いているからでしょう。
駅舎には入り口がふたつ、駅の入り口は右側、左側の入り口は駅舎の中にある日帰り温泉、
全国でも珍しい温泉のある駅なのです。

町はもう秋、駅前のお店では秋の食材がたくさんありました。
(マウスをのせると画像が換わります)

町内を流れる北上川水系の和賀川は10Kmほど下流で湯田ダムによって堰きとめられています。
そのダム湖は錦秋湖と呼ばれ、途中には写真の小さな貯砂ダムが設けられています。

貯砂ダムには回廊が作られていて、滝の下をくぐって対岸に渡ることができます。
この水のカーテンの裏側は涼しくて夏は暑さも忘れることでしょう。

錦秋湖上流にかかるつり橋「オロセのつり橋」、オロセの由来は何なのでしょうか。
欄干につかまって下を見下ろすと橋がユラユラと揺れているのが分りました。

日中は気温が上がり暑かったので連れてこられた愛犬にとっては迷惑千万だったかもしれません。


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ここは岩手県北上駅と秋田県横手駅を走るJR北上線のほっとゆだ駅、
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駅舎には入り口がふたつ、駅の入り口は右側、左側の入り口は駅舎の中にある日帰り温泉、
全国でも珍しい温泉のある駅なのです。

町はもう秋、駅前のお店では秋の食材がたくさんありました。

町内を流れる北上川水系の和賀川は10Kmほど下流で湯田ダムによって堰きとめられています。
そのダム湖は錦秋湖と呼ばれ、途中には写真の小さな貯砂ダムが設けられています。

貯砂ダムには回廊が作られていて、滝の下をくぐって対岸に渡ることができます。
この水のカーテンの裏側は涼しくて夏は暑さも忘れることでしょう。

錦秋湖上流にかかるつり橋「オロセのつり橋」、オロセの由来は何なのでしょうか。
欄干につかまって下を見下ろすと橋がユラユラと揺れているのが分りました。

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